だんらんコラム〜壁紙は、多彩で多才①〜
2018.05.25
奥深い、壁紙の世界
こんにちは、りふぉーむ工房だんらんです。
壁紙(クロス)は住まいのなかでもっとも広い面積を占めるアイテムです。それ故、壁紙一つで住まいの印象を劇的に変えることができます。近年では様々な色や柄をもった壁紙が登場していますが、それと同時に様々な「種類」や「機能」を持った壁紙も登場しています。今回はこの種類と機能にスポットをあて、ご紹介致します。
一番メジャーな「ビニールクロス」
ビニールクロスとは、ポリ塩化ビニール樹脂をシート状にして紙で裏打ちした壁紙です。
加工のしやすさから表面には様々なテクスチャーやプリントがされたものが数多くあり、木目調からキャラクターものまで幅広くあります。
▲レンガ調、木目柄、塗り壁風など、最近は様々なデザインの壁紙が発売されている。
安価で柄も多彩なので、主流となっている壁紙ですが、ビニールなので通気性や調湿性に欠け、カビやダニが発生しやすく、さらに一般的には10年程度での張替えが推奨されています。また、20年ほど前に社会問題となったホルムアルデヒドによる「シックハウス症候群」等でビニールクロス=人体に悪影響を及ぼす。という構図がありました。
しかし、これらのデメリットも近年では少しずつ改善が進められています。まず、ホルムアルデヒドですが平成15年の建築基準法の改正により、壁紙を含む建築材料全てがホルムアルデヒドの発散速度によって区分され、多いものについては使用に制限がかけられました。
現在では最高ランクのF☆☆☆☆(フォースター)と呼ばれるものが主流になっているので、健康被害はとても少なくなっています。ただ、裏を返すと平成15年以前の壁紙については、そういった制限がかかっていないため、注意が必要です。
また、近年「機能性クロス」というものが数多く発売され、ビニールクロスの短所を補い、付加価値のある商品が出てきました。具体的にどのようなものがあるのか、その一例は次回のコラムでご紹介いたします。
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