リフォームコーディネーターの渡辺です。
株式会社シンサナミは事業年度が5月1日から4月30日となっていて、年度の締めが今月になります。
お陰様でこの1年もお客様から多くのご依頼を頂きました。
ほとんどがリピーターのお客様なので、本当に有難く思っています。
今期の中での工事も色々ありましたが、今日はマンションの畳をフローリングに張り替える工事を行った時のことを話したいと思います
マンションと呼ばれる共同住宅は下の階に音を伝えにくくする為、フローリングを施工するのには規約が定められています。
大抵は防音フローリングと呼ばれている遮音等級の規定で、今回のマンションでもLL45以上の防音性能以上という規約がありました。防音フローリングはフローリングの裏にクッション材が付いている物がありますが、今回のマンションでの既存フローリング部分はそれでは無く、クッション材がついていないフローリングが使用されていて、代わりにその下に遮音マットが敷設されているという防音対策がなされていました。
そこで今回、畳をフローリングに張り変える部分も他の既存フローリングと同様に、遮音マットを敷設しました。
遮音マットの写真です
今回のマンションは置床という床工法で、コンクリートの床の上に等間隔に設置した支持脚を置き、床下に空間を作り、床の下地となるパネルを載せてその上に遮音マットとフローリングを貼っています。
ただ、遮音マットだけだと反射音が生じる可能性があるので、今回は吸音材も敷設し、より防音性能を高める工法としました。
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吸音材を敷いているところ
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その上に捨て貼りをします
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更にその上に遮音マット(黒いマット)を敷き詰めました。
(全面に敷いた写真が無いのですが、部屋一面に敷き詰めています)
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仕上げにフローリングを貼って完成。(ちなみに床だけでなく、扉や壁もリフォームしました)
音と言っても高い音、低い音、衝撃音、人の話し声などそれぞれ違う対策が必要で、これでも完全とは言えないのですが、遮音と吸音を同時に行うことは下の階への音を響きにくくする対策では必要なことだと思います。
この時に使用した遮音マットなどの材料を扱っている大建工業ではWEBで防音知識の講習を配信しているとのことでしたので私も受講し修了書も頂きました。
音の伝わり方や防音の種類など、また一つ勉強させて頂きました。
弊社で行っているリフォーム工事は多岐に渡ります。
製品や工法なども新しくなりますので、新しい製品知識や建築知識など常に勉強が必要になります。
新しい年度を迎えるにあたり、新たな気持ちで臨みたいと思っています。