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だんらんコラム 〜断熱の重要性②〜

2018.02.22

こんにちは、りふぉーむ工房だんらんです。

前回に引き続き、断熱についてのコラムをお届けいたします。

前回のコラムはこちらからご覧ください。

 

サッシのリフォームで熱性が約千倍向上!

 

熱は温度の高いところから低いところへ『空気を伝って』移動するという性質があります。外からの熱の出入りが一番激しいのが、窓やドアなどの「開口部」と呼ばれる部分。

断熱性能は、「熱貫流率」という数値で表され、一般的に値が小さいほど熱を通しにくい、つまり断熱性能に優れています。

その数値を元に見ていくと、サッシの材料として一般的によく知られているアルミ製よりも、木材や樹脂は熱伝導率がとても低く、アルミ製と比較すると約千倍の断熱性能があることがわかります。サッシの面積は、住まい全体で見ればそこまで広くはありませんが、その僅かな面積からでも熱は出入りするので、断熱を行う際はしっかりと抑えておきたいポイントです。(図1参照)

 

図1:建具材料の熱伝導率比較。

 

外壁と同等の断熱性を持ったガラスも登場!

 

1つのサッシに対してガラスを1枚だけ使用するものを「単板ガラス」と呼びます。かつての住宅サッシはこの「単板ガラス」が主流でしたが、現在は1つの建具に対して2枚のガラスを用いた「複層ガラス」が主流になりつつあります。

複層ガラスの大きな特徴は、2枚の板ガラスの間に乾燥空気を封入していること。この空気の層が、冬に着るダウンコートのように外気を遮断してくれるのです。
(図2参照)

 

図:2単層ガラスと複層ガラスの構造比較

 

また、この他にも複層ガラスに特殊金属薄膜をコーディングして更に断熱性能を高めた「Low-Eガラス」(低放射複層ガラス)や、乾燥空気の代わりに“気体の断熱材”と呼ばれる「アルゴンガス」という断熱性が高いガスを注入したもの、さらに空気を抜き真空状態にすることで熱移動をなくし、飛躍的に断熱性能を高めた「真空ガラス」など、ここ数年の技術革新により外壁と同等クラスの断熱性能を持ったガラスも登場してきました。ちなみに、単板ガラスから断熱性能が一番高い複層真空ガラスにリフォームするだけで、計算上はおおよそ6倍の断熱効果を得られることになります。(図3参照)

 

 

 

図3:表の下にいくほど断熱性能が高くなる。複層真空ガラスは外壁とほぼ同等クラスの断熱が期待できる。

 

内窓をつけるという選択肢も

 

ここまでサッシの取り替えについてでしたが、サッシは取り替えるだけではなく『増やす』という選択肢もあります。これは「内窓」と呼ばれるもので既存の窓の内側にもう一つ窓を付けるというもの。1つのサッシよりも格段に断熱・省エネ効果があり、また二重構造になっているので防音効果も絶大。さらに取り付けが容易なのでリフォームも早いというメリットがあります。
ただメリットばかりでなくサッシの形状によっては対応できない、内窓を付けることで窓の開閉が面倒等といったことがあります。

 

窓のリフォームは数時間〜で完了

 

 

お住いの状況や、枚数にもよりますが、窓のリフォームはおおよそ数時間程度。窓を大きくするなどの大きさの変更が伴いますと、数日程度で仕上がります。
住まいに気持ちよい光を取り込みながら断熱することで毎日の生活がより快適になることでしょう。

また、住宅の断熱化については「スマートウェルネス住宅等推進事業」という名目で国土交通省でも取り上げられ、断熱を行うことで血圧の上昇を抑えやすいという知見が得られつつあります。さらに、室温と血圧との関連が強いことが認められたとの報告もあるので、健康のためにも住まいの断熱化をしっかりと行いましょう。

 

 

次回は、だんらんがオススメする断熱窓をご紹介いたします!

 

 

それでは!

 

 

 

 

 

 

*だんらんの実際の施工の様子をyoutubeでご覧いただけます!
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